Sangha‐サンガ

日常に役立つ仏教を考える僧侶のブログ

手と手を合わせる意味って・・・?合掌の種類と意味を解説!

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お坊さんに質問できるQ&Aサイトhasunohaにていただいた質問に答えてみた、前回の続き。

「なぜ宗派ごとに数珠や合掌の形が違うのでしょうか?」

今回は合掌の違いについて解説します。

 

①合掌は印のひとつ!

印とは、お坊さんがお参りをするために使う手の組み方。

仏さまが結んでいるものをイメージしてください。

合掌は、その印の基本形の一つです。

※合掌以外の印の多くは、師匠から伝授してもらわなければいけませんので、ネットで調べたりして自己流でやってはいけません!

 

②合掌は、仏さまと自分が一体になる印!

そもそも合掌とは、仏さまと自分が一体になるという意味を持つ印。

古代からインドでは、右手は清浄の手、左手は不浄の手とされてきました。

それが仏教に取り入れられ、右手が清らかな仏の手、左手が煩悩のある衆生の手と考えられました。(だから数珠は左手に掛けるんです!)

その仏さまと僕たちが、ぴったりとくっついて一体になるための印が、合掌なんです。

 

 

③主な合掌の種類は4つ!

主な合掌は、虚心合掌・堅実合掌・華合掌・金剛合掌の4つです!

 

虚心合掌・・・指同士をしっかりつけて、手を合わせる。少しだけ両掌の間に隙間を開ける。

虚心とは、その名の通り「虚しい心です。」虚しいといっても、さみしいとか、空虚なむなしさではなく、偏見や下心などがない、すっきりとしたからっぽな心のこと

無心ともいいます。素直な気持ちで仏さまと向き合える合掌です。

合掌の中でも、最もポピュラーで、基本的なものといえます。

 

堅実合掌・・・虚心合掌と似ていますが、両掌のなかに空間を開けずぴったりと、力強く手を合わせます。その名の通り、厳しい修行の中で、仏さまを信仰するという堅い決意を表した合掌です。真言宗ではあまり用いませんが、禅宗修験道で用いられます。

 

華合掌・・・正式には「未開敷蓮華合掌」といい、蓮の花のつぼみを表した合掌です。虚心合掌よりも、両掌の中の空間を大きく開け、中指をほんの少しだけ離します。阿弥陀如来や観音様のもつ慈悲の心を表した合掌です。

真言宗ではよく用いられる合掌です。蓮とは、その堅いつぼみで私たちを包み、泥水のようなこの世界から私たちを守り、水面上のように汚れない仏様の世界へ私たちを導いてくれます。

信仰から一歩進んで、誰かを救いたいという心を示した合掌です。

 

金剛合掌・・・金剛とは、ダイヤモンドのこと。ダイヤのように堅く、壊れることのない信仰を示した合掌です。通常の合掌とは違い、指を交差させて、互いに挟むように合わせます。右手の親指が手前に来るように結びましょう。

この合掌をすると、なるほどがっちりとして安心感があります。

高野山の修行僧が普段結ぶ合掌です。堅実合掌のように、厳しい修行の中で、仏さまを信仰するという堅い決意を表した合掌。また、決して壊れることのない仏様の智慧も表しています。真言宗を代表する合掌です。

 

合掌は、基本にして究極

合掌は、仏教だけでなく様々な宗教、国、地域でも用いられるもの。

意味や形は多少違くとも、人が祈りをささげるときの自然な姿といえるかもしれません。

しかし、仏人一体を表すという意味ではインドの梵我一如(この世の心理と人間は同一存在)の思想や、密教の即身成仏すらも示している、ともいえます。

まさに、合掌は、基本にして究極であるかもしれません。

 

さて、これで数珠と合掌の解説を終わります。

結論を申せば、

数珠は、本来数を数えるものですが、煩悩をすり潰す祈願や、お守りとしての機能もあり、合掌に関していえば宗派ごとに・・・というよりもその修行者の意思によって変わるのかもしれません。

 

以上、hasunohaで答えきれなかった「なぜ宗派ごとに数珠や合掌の形が違うのでしょうか?」の回答でした!

 

おわり。ナム!

不悪口院くるとん