Sangha‐サンガ

日常に役立つ仏教を考える僧侶のブログ

数珠(じゅず)ってなにに使うの?お坊さん必須アイテム・数珠のQ&A!

 

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お坊さんに質問できるQ&Aサイトhasunohaにて、こんな質問をいただきました。

「なぜ宗派ごとに数珠や合掌の形が違うのでしょうか?」

 

そこで今回は、まずお坊さんの必須アイテム・数珠についての解説をしてみたいと思います。

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↑愛用の数珠。もう10年近く使用しているカヤの数珠です。

 

数珠は「真言」を数えるためのもの。

梵名はアクシャ・マーラー(sa:अक्षमाला IAST:akṣamālā)といい、『陀羅尼集経』巻四に用例が見られる。またヒンドゥー教文献ではアクシャ(akṣa)、アクシャ・スートラ(akṣasūtra)、ジャパ・マーラー(japamālā)、アクシャ・ヴァラヤ(akṣavalaya)などと呼ばれる。あるいは単にマーラー(mālā)やスートラ(sūtra)とも略称される

アクシャとは物をまっすぐ貫くものの意味で、梵語では車軸や心棒などもこう呼ぶ。ジャパとは祈りの言葉を囁いたり呟いたりする事の意味で、これが神仏の名や真言陀羅尼を唱える時に使う道具である事を示す。マーラーとは物を糸で繋いで連ねたものを指す言葉でネックレスなどもこう呼ばれる。またアクシャとは梵語字母表の最初の文字aと最後の文字kSaを合わせた単語でもあって、言葉のすべてを象徴し、ヒンドゥー教では50珠を連ねた数珠が通例である。(wikipediaより)

 

数珠というのは、そもそもが数を数えるものです。 

なので、数えるために様々な目印があります。

まず、母珠(もしゅ)と呼ばれる大きな玉。そのすぐ近くに、一つだけ珠がついているほうが、カウントのスタートです。

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そして、真言宗も数珠は7つ目の玉の次と、21個目の玉の次が小さくなっています。

これは、真言や宝号は、3回、7回、そして21回の区切りで唱えることが多いからです。

インドでは吉祥数(縁起のいい数字)、は成就数、そのふたつをかけた21がとても良い数字だと考えられていたのです。

 

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 数珠は、インドで真言マントラを何度も繰り返し唱えるとき、その数を数えるごとに爪繰っていました。現在でも、真言宗天台宗などでは、行法や祈祷の際に阿闍梨が数百編から1000遍以上も真言をお唱えするので、そのカウンターとして用いるんです。 


一周回るように爪繰るのではなく、どちらか一方を行ったり来たり爪繰ります。一往復で108ですが、これを100と数えます。(8は予備です。) 

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両房にも玉が10ずつありますね。それは、100唱えると、片方の房の玉をひとつ動かします。それが10玉なので、1000遍。1000遍唱えると、反対側の房の玉をひとつ動かす。それをくりかえせば、数珠一つで一万遍まで唱えることができるのです!

 

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また、数珠を摺るのは、お経の前後の合図でもあり、同時にこの真言によって煩悩をすりつぶすという意味もあります。 
また、片方一辺は衆生界、もう片方は仏界をあらわします。ちなみに弘法大師の御影肖像画)は、片側だけをくるっと巻いて握っています。これは、仏界は救う必要がないので、衆生界のほうだけを救うためにこれを握っているんです。

 

弘法大師の御影(肖像画

 

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このように、数珠は単なる飾りではありませんが、最近の腕輪念珠のようにお守りとして持っているのも、僕はありだと思っています。安心(あんじん)を得られるのであれば、それに越したことはありません!

 

 

以上、hasunohaで答えきれなかった数珠についての質問に、すこしマニアックめにお答えしました!

次回は、合掌の違いについて解説します!

 

ひとまず。

 

おわり。ナム!

不悪口院くるとん

 

筆者の回答もひとつ掲載されています。