Sangha‐サンガ

日常に役立つ仏教を考える僧侶のブログ

米フロリダ・銃乱射事件に思うこと。

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またも、アメリカで銃による乱射事件が発生してしまいました。

>米南部フロリダ州パークランドの高校で14日午後(日本時間15日未明)、元生
徒の男(19)が銃を乱射し、警察当局によると17人が死亡した。警察は男を拘束、単独犯とみて動機を追及する。米メディアによると、男はニコラス・クルーズ容疑者で、トラブルを起こして同校を退学処分となっていた。(産経ニュース)

 

再び起きてしまった、大学での銃乱射事件。

学生のフラストレーションや憤りが、いとも簡単に殺戮衝動へ繋がってしまうという事を示してしまいました。まずは亡くなった方へ、哀悼の意をお伝えいたします。

 

アメリカは、世界を代表する銃社会です。
そもそも重火器による侵略、インディアン弾圧、戦争によって生まれた国。南北戦争は最も多くの人が犠牲になった戦争ですし、第一次世界大戦の際に行った各国への武器の後方支援とそれによる軍需、覇権を決定づけた第二次世界大戦と、まさにアメリカは「世界の武器商人」として大国になり得たのです。
そんな国ですから、国内で軍需産業や武器生産企業が力を持っているのは当然の
こと。
アメリカで有名なロビー(圧力)団体である「全米ライフル協会」は、こういっ
た銃乱射事件の度に繰り返される銃規制を、その圧力でもみ消してきました。
そして、アメリカ政府はこういった圧力団体には逆らえないんですね。
アメリカは、政府と軍部の権力が一枚岩では無いと言われています。
アメリカは軍需によって支えられている。軍需を握っているのは、米軍。米軍が働けば軍需産業は潤う。軍需産業が潤うから、アメリカの経済が回っている。経済が回らなければ、政府も国も崩壊する。アメリカは「戦争による自転車操業」と言っても良いかもしれません。
いち大統領が「銃を規制する!」といっても、軍部やロビー団体、そして官僚がそれをゆるしません。
日本もそうですが、上が数年ですげ変わっても、それを支える団体や、下で実務をこなす人間は何十年と変わらないのでこういった「権力のねじれ」が起こるんですね。

しかし、いまや世界はテロの時代。誰もが銃を手にすることの出来るアメリカでは、いつ銃を用いた無差別テロが起こるかわかりません。アメリカは、「世界の覇権」という権利を「国民の危険」という対価を支払って買い続けているのです。それはいつか、この国に決定的な答えを叩きつけてしまうのではないでしょうか。まるで自分の頭に銃口を当てているように。

ただ、決してロビー団体や米軍、ひいてはアメリカという国家を否定しているわけではありません。あくまでこの事件は犯人が引き起こしたものですから。

ただ、そうした「武器と戦争による社会」という下地がこの事件を引き起こしたのは事実です。
いち僧侶として、こうした痛ましい事件をニュースで見ることのない世界、武器ではなく対話で解決することのできる世界になることを祈るばかりです。理想論ですけどね。

 

おわり。ナム。

不悪口院くるとん

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